こちらはラストオブアス2(以下ラスアス2という)の感想になります。
評価やレビューではなく感想であり、ストーリーやキャラクターの感想のみを書いております。
またネタバレ有となります。
前作のお話を少しして、その後ラスアス2のお話していきますよー!
ラストオブアス(ラスアス)についてのざっくり感想
私は前作はクリア済みで前作の好きな点は不器用なジョエルと真っ直ぐなエリーが絆を深めていく魅力的なストーリーでした。
特に好きな場面はキリンと会う所です。あそこでキリンに向かうエリーがとてもかわいらしかったしジョエルもそんなエリーを見て楽しそうでした。
私にはあのキリンが自由を意味していたようなそんな感じを受けました。あそこのシーンは開放的でなんだか心が安らぎます。
またラスアスの最後でジョエルが決断した行動は私でもそうするな、と思いました。
とにかくストーリーが好きでしたので今回のラスアス2もとても楽しみなのと同時に、事前にエリーまわりの話が重くなるのを情報で知っていたのでプレイするのが少し怖く思っていました。
それくらいエリーとジョエルに愛着や感情移入がありました。
ラストオブアス(ラスアス2)感想
ラスアス2はトロコンのためほぼ2周しました。トロコンした地点で終えたためほぼ2周です。最終的に今私の中に残るラスアス2は「よくわからない」です。
これはそのままでの意味ではなくそれぞれが下した行動・想いなどは完全とまではいきませんが大体は理解はできています。
自分の中でどう評価をつけたらいいのか気持ちを言葉にするのが難しく結果「よくわからない」という表現になってしまいます。
アビーについて
1周目よりは嫌悪感は少なくなりました。アビーがいい人なのはわかります。
ただそれが今のエリーとの対比のために作られたんじゃないかと思ってしまいアビーの性格・行動を素直に受け取ることが出来ませんでした。
やはりアビーを操作する場面が長かったり操作できる流れが悪かったかもしれません。1周目のアビー操作はなかなか苦痛でした。
アビーでエリーを倒す所は本当にやりたくなく最初はわざと負けたりしました。
またアビーとレブが前作のジョエルとエリーのような関係を彷彿とさせるのも微妙でした。私はそれを今作で、ジョエルとエリーでみたかったのだと、前作のような関係とまでいかなくても2人の話をみたかったのだと思いました。
エリーについて
アビーについては1周目よりは自分の中で良い方向に処理できましたが(それでも微妙)逆にエリーはマイナスな気持ちに向かってしまいました。
1周目ではエリーと同じ気持ちでした。
全員ぶっ殺してやる!です。
ジョエルをあんな風に殺したアビーは許せませんでした。エリーもそのための行動をしましたし、私はエリーがとった拷問などの行為は肯定的でした。
ただやはり2周目は結局「エリー、君はこのとき復讐すると言ったしそのために行動しているけれど最後は…」というのがちらついてしまい諦めのような冷めた気持ちになっていました。
私は復讐を成し遂げてほしかったですしエリーは絶対そうすると思ったしそうあってほしいと思っていました。そのあとのエリーを見るのは怖いですがそれでもみたかったというのが正直です。
ただ、ディーナと暮らしているときにトミーが来てアビーの話をされた地点で復讐する気があまりないのは1周目のときに感じていました。私はその時アビーに対してトラウマ的なものをエリーが感じていたと思いました。
ジョエルは殺されアビーに復讐するために追いかけていましたが逆に叩きのめされてしまい、アビーに敵わないと思ったのでは?と。
実際はそうではないことは判明しますがこのあとが1番、私が「わからない」所です。おそらく多くの人がひっかかったあの場所です。
エリーがアビーを見逃したシーン
エリーが再度アビーの所に向かったのはジョエルの復讐というより自分の気持ちにケリをつけたい、やらなくてはならないといった悪く、雑に言えば消化試合のようだと思います。
ちなみに1周目のときはサンタバーバラでのアビーパートは操作ではなくムービーでいいのでは、と思っていました。
エリーがアビーの首を絞めた時、ジョエルがギターを弾いてる姿が脳裏に浮かびました。
どうしてジョエルがよぎったのか、プレイヤーにエリーの心情を伝えやすくするためにも、その後のエリーの選択に意味を持たせるためにも必要な事だったと思います。
ただ実際に考えた時エリーのアビーに対して気持ちの処理があまりにも瞬時に決まってしまった印象があります。
一生許せないと思うけれど許したいと思う。薄々そう感じていたならその表現をもう少し出してもよかったと思います。
私は捕らえられているアビーに出くわしたとき、なぜ銃を使わないのかと思うくらいでしたので。
許せないけれど許したいと思うというのはとても難しいし時間がかかりますし、時間があっても許せないこともあると思います。
私はエリーがアビーを逃した時、エリーから気持ちが離れてしまいました。
エリーがアビーを許せないけれど許したいと、そう頭によぎったことでアビーを逃しましたがその決断に至るまでのエリーをわかることができない、というよりわかりたくないが正しいかもしれません。
この私自身の複雑な気持ちがラスアス2の感想に直結しています。
ちなみにエリーがジョエルを許せないと言ったのも気持ちはわからないでもありませんがそこまで強い口調で、ずっと許せないでいるorいた(最後は許せたのかここもよくわからない所です)エリーがわからないです。
わからないだらけですが考えても「わからない」が続きます。私はジョエルのエリーへの深い愛情やもしかしたら執着に近い気持ちがあるのを知っているから余計にそう思うのかもしれません。
これは私はエリーをリアルな人間として考えているからかもしれません。私だったらこういう気持ちになる、と思ってしまうので「わからない」となってしまうのでしょうね。
まとめ
少し話が逸れてしまいました。
前作もはっきりとした終わりではありませんでしたがプレイヤーがジョエルやエリーの気持ちを自分で納得できるような、スッと気持ちに入りやすいようなストーリー展開だった気がします。
ラスアス2はテーマが重いことに加えジョエルを雑に扱ってしまった印象があるので1発1発の衝撃が大きく細かな所を感じたり考える事が出来ずにいたかもしれないと今思いました。
また私の場合どうしても開発者さんのプレイヤーにこう思わせたいからこうしたという風な感じを受けてしまいました。
全体的にポジティブな内容ではないかもしれませんが私はハッピーエンドを望んでいたわけでもなくバッドエンドの話も好きです。
私はハッピーエンドではないからという理由で評価を落とすことはありません。
ラスアス2は私の中でずっと曖昧で微妙な作品になるのかもしれません。ただそれだけ作品について思う所があるというのはなかなかありません。
「わからない」が「わかる」にかわる日がきてもこなくてもいいのだと思います。映像を振り返るたび、思い出すたび、そのときの私の心情によってかわる気がします。
最後に
過去パートでジョエルとエリーが一緒に感染者と戦うところがありましたがやっぱりラスアスはこうだなぁ、これが見たかったやりたかったと思いました。
ちなみにラスアス2で好きなシーンは誕生日をお祝いするところです。
最後まで見てくださった方、ありがとうございました!
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